香川県偕行会

香川県の旧陸軍将校と元幹部自衛官の会

#3昼食懇談会を実施しました

 7月15日 香川県護国神社参集殿において猛暑の中、#3昼食懇談会を実施しました。

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最初に、大西晏氏(陸士60期)から「第11師団軍歌」について話があり、また広島幼年学校に入校した年に大東亜戦争が始まり、その後予科士官学校、本科士官学校時代のエピソ-ド、特に本科士官学校時代に実戦で対空監視を命ぜられ、監視中に米軍B-29に体当たりした友軍機を見て涙したこと、その時体当たりした操縦手はどんな気持ちで体当たりしたのだろうか、今でもその話になると涙するとのことに、実戦体験は奥深いと、改めて深い感銘を覚えました。

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         大変貴重な話をされる 大西晏氏(陸士60期)

 

次いで、大塚良和氏(陸自71期)から「呑像楼」について話がありました。

呑象楼は、勤王家「日柳燕石」が12年間を住居として使用した建物で、移築された現在も、2階には、壁のどんでん返し、床の掛け軸の抜け穴、はしご段の仕掛けなどが残っており、呑象楼は、2階西側の窓から象頭山を盃に浮かべて飲み干したことから、「呑む」・「象」・「楼(高い建物などのこと)」と呼ばれるようになったとのことです。
日柳燕石は、讃岐琴平榎井の出身で、詩文に長じ、勤王の博徒として活躍し。戊辰戦争に従軍中、柏崎で病死しました。燕石は当時の詩人としては一流であり、生涯で7000首も詠んだといわれており、その中で「娑婆歌」を吟詠してくれました。素晴らしい吟詠で猛暑を忘れさせる一時でした。

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   素晴らしい吟詠で猛暑を忘れさせてくれる大塚良和氏(陸自71期)

 

次いで、参加した全員で卓話に関する質疑応答を実施し、また香川県偕行会への退職幹部自衛官の入会状況について「本年も全員が入会している」旨の説明がありました。

参加した会員の皆様、35度という猛暑の中。またご多忙中にもかかわらず参加して頂き本当にありがとうございました。特に、大西晏氏(陸士60期)の戦争体験は非常に貴重で大変参考になりました。今後とも従前会員(旧軍関係者)の皆様の貴重な卓話をお待ちしております。これから暑さが厳しく本格化しますが、皆様の益々のご健勝をご祈念致しますとともに、またの再会を楽しみにしております。次回は、平成30年9月16日(日)、講師は渡邊典雄氏(陸士61期)及び森義彦氏(陸自67期)です。多くの皆様の参加をお待ちしております。

 

                  

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