香川県偕行会

香川県の旧陸軍将校と元幹部自衛官の会

令和2年度 #2昼食懇談会を実施しました

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大西晏顧問(陸士60期)


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牧田嘉巳氏(陸自78期)

 7月12日(日)香川県護国神社参集殿において今年度 #2昼食懇談会を実施しました。なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、昼食会を中止して卓話のみとし、また、マスクの着用、ドアの開放、3蜜の回避等に留意して実施しました。、
本日の卓話は、最初に善通寺市議会議員の牧田嘉巳氏(元第14旅団副旅団長)(陸自78期)から「韓国に学び、尖閣諸島を狙う中国」という演題で、以下について大変参考となる話がありました。その内容を参加者全員に印刷配布するとともに、よく分析されたレベルの高い内容で、素晴らしい卓話でした。
1.中国の尖閣奪取作戦が開始(手本は韓国の李承晩)
 ・竹島の不法占拠の手法
 ・竹島事案に学ぶ中国の蛮行(力の空白をついて実力行使)
2.2000年代以降の手法
3.中国の動くタイミングは?
 日本の尖閣諸島への実効統治が50年を経過する前に?(2022年?)
4.中国の防衛白書
 南シナ海南沙諸島尖閣諸島は中国固有の領土
5.中国が尖閣の施政権を宣言する日(最悪のシナリオ)
6.いかにに備え、対応するか
7.中国公船による尖閣諸島周辺における活動状況
8.魚釣島の中で観測所とレ-ダ-を設置すべき場所
9..東南アジアの現状
この中で、私見として尖閣諸島を真に守るのであれば、占拠したのを奪回作戦で取り返すのは不可能に近い、事前に防御準備をして守るのが望ましい」と言われたのが非常に印象に残った。

次いで大西晏顧問(陸士60期)から日頃思っていることについて、以下について有意義な話がありました。
高松港の高潮を実況中継していたNHKTVがまさに高潮で越水しようとした時に停電し中継中断したこと・・・災害が発生するような状況では当然停電を予期すべきで予備電源を事前に準備しておくべき
・「イージス・ アショア」(日本全域を防護する「陸の盾」)を政府がその配備を事実上、撤回したことについて、映画「7人の侍」のように、身の危険を身近に感じて初めて侍の手助けの必要性を感じる。そうしたことにならないように国は判断すべき
・明治27年日清戦争の際、清国兵・兵器を満載したイギリス商船を豊島沖で日本の軍艦(艦長:東郷平八郎)が撃沈したとの一報は、当初は日本政府を動揺させ、英国世論を激高させた。だが、東郷の措置が国際法に則ったものであることが分かると、英国世論は沈静化し、日本側は手のひら返しで東郷を称賛した。

 

その後、卓話に関する質問等の後、「8.14戦没者追悼行事の実施要領」について検討し、「会長、副会長、事務局長、詩吟吟詠者のほか参加を希望する有志が参加」、「陸軍墓地は参拝する」、「直会(なおらい)は実施しない」とすることとした。また、「陸軍墓地清掃は、3蜜を避けるため香川県偕行会としては参加しない。但し、個人参加は自由」とした。

 

参加した会員の皆様、ご多忙中にもかかわらず参加して頂き本当にありがとうございました。特に大西晏顧問(陸士60期)がご高齢で足が悪いにもかかわらずタクシ-で参加し、講演して頂いたことに心から感謝し、敬意を表します。皆様の益々のご健勝を心よりご祈念致しますとともに、またの再会を楽しみにしております。次回は、令和2年9月13日(日)、講師は渡邊典雄氏(陸士61期)及び大塚良和氏(陸自71期)です。多くの皆様の参加をお待ちしております。新型コロナウイルス感染症の影響が考えられる当面は「会食なし。開始時間は13時、マスクの着用」で実施致しますので、よろしくお願い致します。実施要領を変更する場合は事前に(1W間程前)本ブログで明示致します。

 

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