香川県偕行会

香川県の旧陸軍将校と元幹部自衛官の会

幼年学校教育とは

7月27日 香川県護国神社参集殿において今年度3回目の昼食懇談会を実施しました。最初に6月10日入会した原吉孝氏(陸自73期)の紹介がありました。原氏はまんのう町出身で防衛大26期卒業の精鋭です。

次いで、大西晏(やすし)氏(広島幼年学校45期、陸士60期)から「幼年学校の教育」について貴重なお話がありました。大西氏は、終戦後京大文学部に進学され、その後高等学校の先生として長年奉職され、観音寺高等学校校長を最後に退官されました。また、香川県偕行会会長として平成15年~16年の間、偕行会の発展に尽力されています。
陸軍幼年学校は、幼年時から幹部将校候補を養成するために設けられた陸軍の全寮制の教育機関で旧制中学1年から旧制中学2年修了程度に受験資格を与えた。幼年学校では、中学校相当の普通学に加え軍事学を学んだ。また、学費は陸海軍の士官子息であれば半額となり、戦死者遺児は免除とされていた。制服の襟には金星のマークがつけられたことから「星の生徒」とも呼ばれた。語学は、旧制中学では英語であったのに対し、幼年学校では日本の軍事面で多大の影響のあった仏・独語及び当時仮想敵国であった露語で、1W6h、外国人教師の活用もみられた。音楽教育もあり、先生は著名な音楽関係者であったそうで、さすが国家がいかに幼年学校教育を重視していたかの証左であろう。貴重な卒業アルバム(広島幼年学校45期、陸士60期)を持参され、その回覧もあり、幼年学校、陸軍士官学校の当時の生の姿を豊富な写真を通じて感じ取ることができました。

引き続き、直江恵氏(陸自73期)から2010年2月に研修旅行を実施した「カンボジア」について貴重な体験話等がありました。危険な地雷処理の現状及び日本の果たしている役割、交通ル-ルがない等のカンボジアの実体、アンコ-ルワットの風情等を豊富な写真を活用し、パワ-ポイントにより大変分かりやすく説明がありました。

今回も実に有意義な懇談会でした。卓話を担当された大西さん(陸士60期)及び直江さん(陸自73期)、大変素晴らしい卓話を実施して頂き、本当にありがとうございました。

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